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おりものに違和感を覚えたらトリコモナスかも!

トリコモナス症は性器に病原体が寄生して炎症を起こす性病のひとつですが、発症しても強い痛みなどの自覚症状が出にくいという特徴があります。クラミジア感染症の場合は相対的に女性よりも男性の方が違和感や痛みなどの自覚症状が出やすいですが、トリコモナス症は自覚症状が出ない割合は男性の方が高いです。そのため、気づかない間に感染して発症している男性が多い病気です。

女性がトリコモナスに感染して発症しても痛みや違和感を感じないケースがほとんどですが、臭いの強いおりものが出るという特徴があります。女性がトリコモナス膣炎を発症すると黄緑色で泡状のおりものが大量に出るので、性病の知識がある人は自分で病気に気づくことができます。雑菌の繁殖が原因で臭いの強いおりものが出ることがありますが、トリコモナス膣炎の場合はおりものが黄緑色であることで見分けることが可能です。女性はおりものに違和感を感じたら、トリコモナス膣炎が強く疑われます。

女性でも人によってはトリコモナス原虫に感染しても気づかないケースが多く、約4割の人は症状が出ない無症状性感染者と考えられています。症状が出なくても他の人に感染させてしまう恐れがありますし、数ヶ月後に発症するケースも少なくありません。無症状で放置し続けても自然治癒することはなく、女性であれば卵管炎を起こして不妊症になる危険性があります。そのため、感染に気づいたらすぐに治療を受けて完治させることが大切です。

トリコモナス症の病原体は単細胞の寄生虫(原虫)で、寄生した原虫を死滅させることで完治させることが可能です。トリコモナス症の代表的な治療薬はフラジール内服錠(250mg錠)という飲み薬で、この薬の有効成分は病原体を殺菌する作用を持つメトロニダゾールです。男女ともに治療期間は1週間~10日ほどで、1回1錠を1日あたり2回服用して治療します。女性であれば内服錠の他に、メトロニダゾールが配合された坐薬(フラジール膣錠)という治療薬も使用されます。妊娠中の女性の場合は内服薬が使用できないので、膣錠だけで治療が行われます。

フラジール内服錠の服用方法や治療期間は、基本的に男女ともに同じです。再発を防止するためには、症状が改善した後も最後まで薬を飲みきる必要があります。完治した後も再び感染をすると再発する恐れがあるので、もしも病気に気づいたらパートナーと一緒に治療を受けることが大切です。